昨日は小鹿野の千鹿谷集落へ行きました。
去年、この地の在来種をいくつか頂き、それを青山でも作りました。昨日は、青山で採れた千鹿谷の種を、ふるさとへ返しに行きました。
千鹿谷郷は秩父山地の深い山に抱かれた、傾斜の緩い土地を切り開いた土地で、昔ながらの営みが色濃く残っている地域です。
周囲から隔絶された環境からか、古くからの種が受け継がれていて、今でも栽培されているものが多く残されていました。
そんな種をもとめて、赴いたのが去年の2月の話。
在来種も、インゲンをはじめ、小豆や金ごまがあり、種を頂いて農場でも栽培しました。インゲンの幾つかは気候が適さず、栽培できなかったのですが、うまく栽培できると、旺盛で質が良く、沢山収穫することができました。
代々育てていた山間地から、平地に移った事で生育環境が変わり、種が活性化したためでしょう。
この種を千鹿谷に返す事は、千鹿谷にとって種の活性化を促し、収量や品質を上げる事が出来るので、種にとっては気持ちいいぐらいの環境変化があった方が良いのだと思います。
そこで、農場からも青山在来大豆をお渡ししました。
最後に、写真のスライスされた茶色い塊は、エビシという千鹿谷の保存食。胡桃、唐辛子、ミカン、人参、生姜を、刻んだものを小麦粉に練りこみ、酒と醤油、砂糖、酢で味付けし、蒸したものです。
これが絶品。あっという間にパクパクと食べてしまいます。
食べたいと言う方は、秩父の月のうさぎで食せます。