月別アーカイブ: 2015年1月

千鹿谷へ

緑の海にぽつんと切り開かれた千鹿谷

昨日は小鹿野の千鹿谷集落へ行きました。

去年、この地の在来種をいくつか頂き、それを青山でも作りました。昨日は、青山で採れた千鹿谷の種を、ふるさとへ返しに行きました。

千鹿谷郷は秩父山地の深い山に抱かれた、傾斜の緩い土地を切り開いた土地で、昔ながらの営みが色濃く残っている地域です。

周囲から隔絶された環境からか、古くからの種が受け継がれていて、今でも栽培されているものが多く残されていました。 続きを読む

八房インゲンという在来種

八房インゲン

天日干した埼玉在来の八房インゲン(と云われている)。横田農場で種採りを続けて6年になります。
埼玉在来だからか、小川町でも作りやすい品種です。

元々は薄いピンク色をした種ですが、若干交雑が進んで薄い紫や茶色のものが出てきました。

インゲンは、遠くから虫が運んできた花粉や、風に乗ってきたわずかな花粉でも受粉して交雑してしまうので、とても種採りに手間のかかる野菜です。 続きを読む

麦味噌の解禁

自家製麦味噌

去年仕込んだ味噌です。こちらは麦味噌。農場の青山在来大豆と大麦(関取)を使いました。

小川町(だけではないかも知れないけれども)は、昔から麦味噌の文化でした。現在は米味噌が一般的ですが、米は江戸以前だと年貢として、それ以降でも地主への小作料として払っていたので、味噌に使うほど量が無かったようです。

味噌を作るのに欠かせないのが麹。農場の近くにもコウジヤと言って、麹屋の名が残ったスーパーがありました。醤油蔵もその近くにあり、大豆文化が地域の生活と密着し、産業も生み出してたことが想像されます。どちらも、今となっては無くなってしまいましたが…。 続きを読む

在来インゲンの発見

在来インゲン

インゲンの在来種を見つけました。
正月の親戚周りで、小川の街中に住む親戚が作っていたものに出会いました。

20〜30年前に譲り受けてから今まで種を採り続けていたのですが、何の品種で、何処から譲り受けて来たのか覚えていないそうです。

種を探して思うのですが、皆さん種の経歴や品種には無頓着で、ただ「良く穫れ、美味しいから作る」というシンプルな考え方をしている方が多いような感じがします。 続きを読む

年明けのお野菜

寒さに耐える聖護院大根

年明けのお野菜。だいぶ霜にあたり、痛みが目立ってきた野菜が増えてきました。
最初の写真2枚は聖護院大根。 こちらは野口種苗から今年買ったもの。野口種苗の種は若干交配気味ですが寒さに強く、葉も未だ元気です。
種採りはこちらでしようと思っています。 続きを読む